スクーターのバッテリーはメンテナンスフリー型が多いです。その点検の仕方と充電方法について。
まずは簡単な確認ですが、キーを回して、メーター内のランプ類は点灯するか?ホーンは鳴るか?を確認します。少しでもホーンが鳴りかけるぐらいであればバッテリーが弱っていますし、メーター内のランプも点灯せず、ホーンも何も言わない場合は、バッテリーが完全に上がっているか、電源系統がどこかで断線しているでしょう。
●スクーターのバッテリー取り外し
スクーターのバッテリーは左の写真の様にステップの下にあるか、フロントカウルの中にあり、取り外しは比較的簡単です。
ハーネスはカプラで接続されていますので、それを外します。
取り外し時の注意点
四角いナットを無くさない。結構売っていない。
必ずマイナス端子から外す。プラス側から外すとショートする可能性がある。。
●開放型(オープン)バッテリーの点検
オープンバッテリーの場合、バッテリー液面を確認しましょう。
液面が最高液面線と最低液面線中間以下まで低下している場合は最高液面線までバッテリー液を補充します。
そのまま充電すると、過熱、爆発の原因になります。
オープンバッテリーの場合、液口栓の排気孔を点検して、詰まりなどがあれば、取り除きます。
排気孔が詰まった状態で充電すると、充電中に発生するガスによりバッテリーの内圧が上昇し、バッテリーが破損する事があります。
●バッテリーの点検~電圧の確認
安さと品質を両方備えた台湾ユアサのバッテリーを6ヶ月前にアマゾンで購入していた。春になり、さすがにバイクに乗ろうかと取り付け前にチェック。12.40V。出荷時に満充電ではなかったのか?冬場の寒い時に自然放電したのか?ちゃんと充電したしたら12.93ボルトまで上昇した。
電圧計
チェックには電圧計が必要ですが、今時はネットなどで安く売っています。1つあるとパソコンや家電の修理にも使えて、便利ですので是非買っておきましょう。小さくて、デジタルで、電圧・電流・抵抗の測れるマルチテスターの安いのがお勧めです。
■バッテリー上がりの原因の特定
●リークしていないか?
(イグニッションOFF時の電流の点検)
イグニッションがOFFの状態で電流が流れているはずはありません。
電流が流れていれば、それはリークの証拠です。まずはリークがあるかどうかを調べ、リークがある場合をそこを縛りこんでいきます。
バッテリーのマイナス端子にテスターのマイナスを接続し、バッテリー接続ケーブルにテスターのプラス端子を当てます。
規定値 1mA以下です。(1mA以上であればリークしています。)
●測定時の留意点
・電流計を接続する時は、リーク電流が大きい場合があるので、最初は高いレンジにする事。
・測定中に、イグニッションスイッチをONにしない事。
・測定中に、トランクを開かない事。
●充電しているか?
(充電電圧の点検)
エンジンを始動させ、ヘッドライトを上向きにして、5,000回転を保ちます。
・この状態でバッテリーのプラス・マイナス電圧を測定します。
規定値(13.5~15V/5,000rpm)
※但しバッテリ充電電圧はバッテリが満充電の時に測定する事。
・電圧が13.5Vに満たない場合は充電装置の点検が必要です。
●メンテナンスフリーバッテリーの充電方法
バイク・スクーターのバッテリーは、メンテナンスフリー(密閉)型がほとんどです。必ず以下のバイク用の充電器を使用しましょう。
バイク用メンテナンスフリーバッテリーの充電は、注意が必要です。
自動車用の急速充電器で充電すると爆発する可能性があります。